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11月2日JST1200(現地クリスマス島時間1700)予定通り出港
11月12日JST11:30 ボラボラヨットクラブのポンツーンに係留
11月19日JST13:30 隣のライアテア島ウツライライのマリナに入港
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天気図と軌跡図
DHARMA単独世界一周航海日誌   2005年11月             戻る

11/28/10:50JST タヒチ付近は気圧の谷が予想されます。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
出港予定日頃の予想天気図を添付します。
タヒチ付近は気圧の谷が予想されます。タヒチ南東とチリ沖に高気圧が、その間に低気圧が予想されます。また、南にはかなり深い谷があって東進するでしょう。
これらの気圧配置がそのまま続く事はありませんが、航路としては、高気圧の動向を見ながら40S-90Wへと向い、そこから55S-80Wへと南下、更にドレーク海峡へと向かわれるのが良いようです。あまり早く南下すると東進する谷に長く捕まる可能性があり得策ではありません。
最終的な航路は出港前日頃の気圧配置を見てからの方がよいと思いますが、とりあえず上記航路をご検討ください。



DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
サベイヤーのヘンリがDHARMAの船体チェック   MARINAL社でアルミ製のドジャー作成中央がボスのアラン

DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
仮付けしたドジャー。マリナルから移動中      マリナル社の仕事仲間。完成祝い

11月21日 偶々でしょうが今日はハワイ出航以来最高の天気でした。
偶々でしょうが今日はハワイ出航以来最高の天気でした。現在夜中の2時ですが気温24℃湿度74%。絶え間なく静かな潮騒の響きが聞こえます。
明日月曜日写真を参考にしながら打ち合わせします。整備の状況しだいですが今のところ12月3日(JST12月4日)の出航を予定しています。
 PS:以前ケンノスケカップのため三崎に回航した時に見たドジャーと大分印象が違っていますが、全面的に付け替えたのですか?


11月20日 昨夜現地時間(金曜日)0830ポンツーンの舫をはずし一週間ぶりの出航。
JST11月20日0300(現地フレンチポリネシア時間11月19日土曜日0800)
現在地16−44S 151−29W(ライアテアの北西に位置するウツライライのハーバーの浮き桟橋に仮係留)

昨夜現地時間(金曜日)0830ポンツーンの舫をはずし一週間ぶりの出航。木曜日には出航する予定でいたが日本から送られた荷物の到着が遅れ受け取ったのが木曜日の夕方。この日は雨が多く視界が悪かったので結果的には金曜日出航が正解。
イタリアの北部ベローナから来たカップルのチャーター艇(ベネトウ41ft)が同じく一週間のボラボラ滞在を終えライアテアに戻るというので併走する。

DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
イタリアから来たルカとパートナー     ルカのチャーター艇がライアテアまで伴走

ボラボラヨットクラブを訪れる船は殆どがライアテアでチャーターした船で1日かせおぜい2日で別な停泊地を求め慌しく出航していく。通常カップルや子供連れの家族が多い。前日に珍しく中高年の男性ばかり7名の団体が到着、ポーランドから来たという。一世代前の日本のノウキョウさんの雰囲気。
そんな中でイタリアのカップルはノンビリとビールとワインと日光浴を楽しんでいる。初日の夕方、彼らのテンダーで沖留めしているダーマにテンダーで送ってもらったのを切っ掛けにビールやワインをご馳走したり、されたり。
北米の有名人が好んで訪れるというレストラン、ブラディメアリーで食事をしたりの付き合いが続いた。名優マーロンブランドはボラボラとの縁が深く、彼の奥さんがボラボラ出身で「戦艦バウンティ号の反乱」に出演しているそうだ。

Bloody Mary Sunset in Tahiti
人気のレストラン ブラディメアリー         ボラボラからライアテアへ

ボラボラからライアテアまで約20海里、マウピティ島を右後方に見ながら南下。ボラボラの南端に差し掛かると前方右手にタハ島、続いてライアテアが見える。いずれもボラボラより大きな島だ。房総或いは三浦半島から大島に向かっているような感覚。
1942年太平洋戦争の最先端基地として早くから開発されたボラボラと違いタハ、ライアテアは南洋の豊かな自然が残されているという。
 13:30 イタリアンカップルと別れウツライライのマリナに入港。彼らは島の北端を回り、10海里先のチャーター艇のベースに戻るとの事。小さなマリーナの浮き桟橋に舫をとる。舫を取ってくれたチャーリーと奥さんのサニーは10年前にフロリダで50ftの船を購入。以後船旅を続けている。一週間後にクリスマス島へ行く予定。
チャーリーがマリーナのことを色々教えてくれた。2つの整備業者がいて甲乙つけがたいという。双方の業者を訪れ取り合えず上架と塗装の見積もりを取るが4時を過ぎ時間切れ、月曜日に改めて打ち合わせをすることにした。それまで2日間は安息日。

写真受け取りました。コピーが自分のメールに入っていましたがマリーナのほうには入っていませんでした。ボラボラヨットクラブでもそうでしたがこのエリアのe−mailはあまり当てにならないようです。
同じ敷地内にアルミとステンレスを加工する工場があるので明日キャノピーの製作についてアルミ工場(カーナッジの紹介で)と打ち合わせすることになっています。
今日は気温34℃、湿度55%と乾燥して凌ぎやすい。水が自由に使えるのでセールやロープの塩出し、船内の湿った衣類・寝具を乾燥させたりしながらノンビリ過ごしている。

左右に夫婦で暮らしている大型艇があり、右手のCOSMOSは(45ft?チャーリー&サニー)フロリダから来ており、10年以上あちこち航海しており、これからクリスマス島に行くとのことで準備に余念がない。
チャーリーは元カルフォルニアの消防部隊のキャップテン。
DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
フロリダからパナマ経由で来たCOSMOSのチャーリーとサニー   COSMOSはクリスマス島を目指し出航

左手には40ftのケッチでフランス人夫婦(パスカル&キキ+2歳のヨークシャテリーオス)。
パスカルは長年ボラボラの観光用の潜水艇で働いていた電気技師。
DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
パスカルと婦人キキ、キキは散髪をしてくれた           愛犬にもおすそ分け

明日修理工場との打ち合わせが済んだら、パスカルが自家用車で町を案内してくれるとのこと、警察やセールメーカー等で通訳してくれるというので大助かり。

リンク1: ライアテア島ガイド  リンク2: チャーターヨット  リンク3: ライアテア島旅行記

「God of Beauty」という意味の島「Motu Tane」の上空写真!
ライアテア島のマリーナ

11月17日 昨日ボラボラヨットクラブの支配人ジョンが
昨日ボラボラヨットクラブの支配人ジョンがライアテアの「Raiatea Carenage Services」のドミニクに電話でDHARMAの入港を伝えています。
今日荷物の一部(オートパイロット)を受け取ることができれば、明日早朝ライアテアのUTURAERAEマリーナに移動する予定。48時間程度の予報図の送付お願いします。
写真は当方のメール tmegurom@jcom.home.ne.jp と「Raiatea Carenage Services」宛てに送付お願いします。

<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
11/17/15:45JST
タヒチ近海は気圧の谷にあり、付近には小低気圧らしきものもありますが、天気図あるいは雲分布ではその動向は不明です。 平均的には北よりの風5m/s前後。発達した雲域付近では10m/s前後のガストの可能性もあり。
写真の件了解しました。参考になれば幸いです。


11月17日 11月12日銀行で滞在に必要なボンド(約US$1800;預託証券?)を購入し
JST11月17日0400木曜日(現地時間11月16日0900水曜日)
以下現地時間
11月12日銀行で滞在に必要なボンド(約US$1800;預託証券?)を購入し、警察署で入国手続き完了。飛行機でフレンチポリネシアを訪れた場合には帰りの航空券があればボンドの必要はないとの事。
ここ数日気象が不安定で雨が多いが合間を縫って艇体のチェックや短時間で出来る範囲のコーキングを実施。三河ヨットにお願いして送ってもらった荷物5個のうち一個は到着時に届いており、2個目はタヒチで足止め、残り3個はオークランド(ニュージランド)で足止めを食っている。
2個目はオートパイロットで現在2台保有しているうちの一台が不良のためバックアップ用に送ってもらった物。
今日オートパイロットを受け取ったら明日隣のライアテア島にあるウツラエラエマリーナに移動する予定。このマリーナには南太平洋最大規模の修理業者がいるとのこと。ここで船底の塗装、キャノピーの補強、ウインドベーンの修理・補強、漏水止め等実施。約2週間で整備を終了し12月初旬出航の予定。


11月14日 ボラボラ島、バイタペにあるボラボラヨットクラブの沖合い300メートル
JST11月14日0300 現地時間同日0800
現在地 16−29S 151−45W 晴れ時々雨 29℃ 79% 1010hPa

ボラボラ島、バイタペにあるボラボラヨットクラブの沖合い300メートル、水深23mのポンツーンに係留。
12月12日予定より少し早く1130にボラボラヨットクラブの沖に10数個打ってあるポンツーンのひとつに係留。現在DHARMAを含め8隻のヨットが係留。内半数は40〜46ftのカタマラン。

DHARMA in Kiribati
ヨットクラブの沖合いのポンツーンに舫う

隣のライアテア島に南太平洋有数のチャーターボートの基地があり世界各国のヨットマンがタヒチ経由でライアテアに入り、そこで10日前後チャーターして島巡りをしている。
ヨットクラブに電話して昨日連絡したジョンに頼みテンダーで迎えに来てもらい上陸。日本から送られた荷物を一個受け取るが残りは未だタヒチにあり、上陸手続きが済んでから送付手続きをするので手続きは月曜日になるとの事。
上陸手続きは警察署が代行する。土曜日だがポリスが開いているというのでタクシーを呼んでもらいバイタペの町へ。その前に冷たいビール(ヒナノという銘柄のタヒチビール)を一杯。
ポリスオフィスは丁度昼休み。貸し自転車をかり2時間ほど近くをブラブラ。ポリスに行くと手続きの条件として帰りの飛行機の切符を持っているか或いは銀行のボンド(預託証券)が必要との事。
銀行は週末休みなのでこの手続きも14日月曜日に持ち越される。夕方船に戻り艇内整理。日曜日は上陸せず艇内の点検実施。銀行と警察署へ行く時間なので取り合えずここまで。

JST11月14日1030(現地時間11月13日、日曜日1030)
ボラボラについてからもクリスマス島(キリバス)の現地時間を使っていましたが、実際には一日逆戻り。従って今日は13日の日曜日。先ほど銀行へ行って気がつきました。
その後雨の中自転車で10kmほど離れた海の博物館(1942に建造された米軍の前進基地跡に近いらしい)へ行ったがここも休み。本島は本当の安息日。時々豪雨になるので作業も出来ず自分も休むことにする。
ボラボラヨットクラブはポンツーンや飲料水の供給などが出来るレストランでいわゆるヨットクラブとしての機能はない。チャーター艇の係留地のひとつといったほうがわかり易い。
昨日偶々夕食を一緒に食べたイギリス人夫妻(海軍の司令官:コモドールといっていた。)もその点についてはやや当てが外れたようだ。着いた日の翌朝(昨日朝)クラブのテンダーが昨夜夕食を食べたかどうかを確認に来た。夕食をとるとポンツーンの使用は無料だがさもなければ2000フラン(US=85フラン、約2600円)徴収するとの事。仕方がないので2000フラン払ったがその夜はレストランで夕食を食べた。食事代ビールやワイン込みで約6000円。ブイヤベースのシーフード鍋だったが美味かった。
今夜はイタリアから来たカップルと夕食をとる約束をしたが、明日は節約の為、近くに投錨する予定。

DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
ディンギーの進水式             マンゴーとグレープフルーツ、YCの庭から失敬

上陸する為人に頼むのも大変なので昨日初めて船内からゴムボートを引っ張り出し進水させた。小型ながら使い勝手は上々。
上陸手続きを済ませ、荷物を受け取ったら早くライアテア島に移動したいのだが天気が回復するのに数日かかりそうだ。

リンク1: ボラボラ島ガイド  リンク2: ボラボラ島ミニ情報  リンク3: 夢のタヒチ

「God of Beauty」という意味の島「Motu Tane」の上空写真!
手前モツ・タネ島、遠景ボラボラ島 楽園タヒチの写真館1より転載

ボラボラ パールビーチ
ボラボラ パールビーチ 楽園タヒチの写真館2より転載

ボラボラメリディアンの夕日 楽園タヒチの写真館3より転載

11月12日 昨日夕刻より積乱雲の多い雲域に入る。
JST11月12日0300 現地同日0800現在位置16−17S 151−54W 無風 機走 COG160T SOG5. 5kts 快晴 31℃ 74% 1014hPa
昨日夕刻より積乱雲の多い雲域に入る。真夜中数度のスコールに会うが、この地域を支配する風が弱いためスコールによる風も8m/s止まり。塩まみれの船体を洗い流してくれるのでむしろ好都合。
夜明け前数時間ウトウトしたあと目覚めてデッキに出る。正面30海里に特徴ある傾斜のきついボラボラを視認。山頂は雲に覆われており実に神秘的。右手同じく30海里先にマウピテ島、こちらはややなだらか。
一番近くにあるツパイ島左15海里は低い環礁のため丸い地球の影に隠れて未だ見えない。海面は鏡のように真平ら。

DHARMA in Tahiti DHARMA in Tahiti
右手にマウピテ島、ボラボラ島近し     船窓から見たボラボラ島  

080010海里先のツパイを進行方向左に視認。ボラボラの先50海里にタハ島とライタイア島が重なって見えるようになった。一人で眺めているのが惜しいような景観ではあるが、一人船旅の贅沢極まれりとの感もある。
たまにはそんな気分に浸るのも良いもんだ。目的地まで後15海里、アンカーやウィンドラスの準備全て完了。珍しく西からの微風が入ってきた。予定通り正午には入港できるだろう。

11月11日 昨日、日中造水機を稼動したが造水能力が低下しており
JST11月11日0600(現地時間同日1100)現在地14−18S 152−25W E4m/s 機帆走 COG170T SOG5.5kts 晴れ 35℃ 61% 1014hPs
昨日、日中造水機を稼動したが造水能力が低下しており、夕方から再度浸透膜のクリーニング実施。クリーニングには約12時間要する。早朝より再稼動させたところ5リットル/時間まで改善したので良しとする。現在メールを打っているすぐ側でギーコ、ギーコとリズミカルな音をたて、忙しそうに造水作業に励んでいる。風弱く、このまま機帆走を続けると、明日正午(現地時間)ボラボラに入港予定。昨日電話にてボラボラヨットクラブと連絡を取り、入港時間を告げる。三河ヨットから送ってもらった荷物は到着しているとの由。

ボラボラの直隣(南東30海里)にライアテア島があり上架設備もあるらしい(気象海洋(社)の馬場さんが調べてくれた結果)。ここで陸揚げしてケープホーンに向かう前の最終整備を予定。これまでの整備はリグや電力供給等、長距離を走るための整備だったが、可能であれば漏水対策やキャノピーの強化等、飛沫や雨などで極力濡れないような(といっても限度はあるが)安全で居心地の良いセーリングが出来るような改善を予定。

すでに日本を出て4ヶ月以上、途中整備や改善をしながら1万海里に及ぶセーリングをしてきたが、正直なところ未だ艇との一体感がない。これではいけないと、美味しい、きれいな、造りたての水で、塩がこびりついたデッキの手の届く全ての装備や艤装品を洗い落としながら声をだして「ここまで安全に運んでくれて有難う。これからも宜しく。」とねぎらったところ。改善箇所は幾つか残ってはいるが、既に機能している多くの装備がこれからも壊れることなく機能し続けるように十分注意しておくのが第一と肝に命じているところ。

最後に先日南太平洋で見る星空はあまり綺麗ではないと書いたがその印象は変わっていない。南太平洋の魅力は何か?を一言で言うと、今のところ、それは水の綺麗さに尽きる。クリスマス島を出てから10日間一隻の船にも出会っていないが、それ以上に一片の人為的な廃棄物も見ていない。汚れのない太古の海そのままを感じ取ることが出来る。


11月10日 昨夜夕暮れ時に小雨交じりの北東風10m/sが数時間続いたが
JST11月10日0500 現地時間1000 現在地12−02S 152−55W E5m/s機帆走 COG170°T SOG5.5kts 晴れ 30℃ 80% 1014hps
昨夜夕暮れ時に小雨交じりの北東風10m/sが数時間続いたがこれを最後に微風域に入ったようだ。
久しぶりの穏やかな海と空。これを機会にカナダで修理し以後使用していない造水器を稼動。一晩稼動させたが造水能力が殆どゼロ。浸透膜の目詰まりによるもので、早朝より専用の薬品を使って洗浄中。
ついでにエンジンオイルや冷却水も追加補充。作業そのものは簡単だが、狭い船内で機器にアクセスするため食料品他沢山の荷物をその度に移動するのが大変。時化ている時にはとてもやる気になれない。
クリスマス島入港の数時間前突然エンジンが停止、続いて耳障りなピーピーという警報機。原因はエンジンの過熱。一般的な原因はオイルが減っているか冷却水が回っていないかの何れか。こんな時は自分で驚くほど動きが早い。
インペラーの交換等を含め、通常2時間かかるところを30分で完了。この時の原因はオイル不足。かなりヒールした状態での上りの樹帆走だったので冷却水も十分回って入なかった可能性もある。
オイルを補充し、オ−バーヒールを抑えるためリーフをして無事入港した経緯がある。
ボラボラまで後260海里、風が弱いのでこの区間は機帆走することになりそうだ。


11月9日 先日赤道を通過した直後、近くでロケットが発射される旨連絡してくれた
先日赤道を通過した直後、近くでロケットが発射される旨連絡してくれたKati&Rechard Findley(船名:Precious Mettle)より受け取った2通のmailを添付します。
1通目は小生の自宅に送られたもので最近転送されました。彼らの船は1971年に建造された68ftのアルミ製でEquationという名の一世を風靡したレース艇です。
その後時間をかけ自分たちの手で改造し見事なクルージングボートに仕上がっています。南太平洋2年間のクルージングを終え年内中にカリフォルニアに戻りリグの改造(現在アメリカズカップで使用されたマストを転用)を予定しているそうです。
その後日本も訪問したいと言っているので数年中には日本の海でその勇姿を見る機会があるとおもいます。
2通目のmailは当方より日本の友人にPRECIOUS METTLEを紹介したいとの問い合わせたのに対する返信です。
アルバトロスの皆さん(黒田さん/東さん)お手数ですが翻訳してHPに掲載して下さい。宜しく
from Tamio Meguro of Dharma

1st Mail−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

> Nov 2, 2005 0400 hours UTC

> Hi Tamio, Sorry for this message but we just received a warning From the
> Christmas Island officials of a Rocket Launch from that portable launch pad.

> Unfortunately you may have to avoid the area you are headed toward. The
> launch will be on November 4, between 1422 Hours UTC and 1522 Hours UTC.
> The Launch Pad is positioned at 154 Degrees West exactly on the Equator,
> I suspect that you will cross the Equator at about 150 to 200 miles West of
> that. They said to avoid crossing East of that position. The first stage
> should separate & fall into the Pacific over 100 miles East of the above
> location. Assuming the best you may be able to observe the launch.
> Let us know if you see it & how far away from it you were at launch time.

> The following is a message we wrote to you yesterday but had not sent.

> Hi Tamio, You sailed out of the Christmas Island anchorage today. We wish
> you fair winds & a safe passage to Bora Bora & beyond. We enjoyed our
> short time with you. We wished you could have stayed longer but realize that
> all goals have schedules & circumnavigators have the most demanding schedules.
> We hope to meet you again in the future when you have more time to relax & enjoy
> the passage of time. Please keep us posted of your progress around the world.

> Best wishes,

日本語訳:(翻訳:東正生さん)東さん有難うございました。

Nov2,2005、 0400 UTC時間

たみおさん お元気ですか?
誠に残念ですが、クリスマス島小型ロッケト発射部門から、
次のメッセージを受け取ったので、お知らせしておきます。

大変恐縮ですが、目黒殿はいま向かっている海域は避けて下さい。
11月4日 UTC1422時間 から1522時間に間にロケットが発射される予定です。
発射海域は西経154度の、丁度赤道上です。
目黒殿は、この海域の150-200マイル西の赤道上を通過されるものと
思います。 当局はこの海域の東側を避けるよう要請しています。
まず最初に この海域から、東側100マイル以上離れて下さい。
もし幸運に恵まれれば、目黒さんはこのロケット発射の観測ができるでしょう。
もし観測できたら、どの程度離れていたかを、当方に教えて下さい。

次のメッセージは昨日書きましたが、発信しませんでした。

Hi!たみおさん 貴兄はクリスマス島を今日出港しましたね。
貴兄がボラボラ島以遠に向かって順風で安全で航海されるようお祈りします。
短い時間でしたが、貴兄と本当に楽しむことができました。
もっと長く滞在して頂けたらとも思いましたが、世界一周のスケデュ-ルを
遵守することの重要さは分かっています。
将来、目黒さんが、もっとゆっくり時間を楽しめるようになった時には、
是非再会したいと思っています。
世界周航の途中からの手紙を、お待ちしています。よろしく

2nd Mail−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

> -----Original Message-----
> From: wdb6044@sailmail.com
> Sent: Tuesday, November 08, 2005 3:11 PM
> To: RST-100_2
> Cc: Dharma-Tamio Meguro
> Subject: Hi from Richard & Kati

> Hi Tamio, We are glad we found you out of harms way. We enjoyed our short
> time with you & hope to meet you in the future.
> Regarding our sailboat Precious Mettle,
> She was built in 1971 & named Equation. The name was in reference to the
> extensive use of a mainframe computer in her design, state of the art for
> 1970. At the time she was one of the most technically complicated racing
> boats in the world. She was designed under the IOR rule & had many unique
> features not addressed in the rule. Because of her outstanding success some
> of those "Loopholes" were closed forever by the rules committee.
> They decided to handicap her to death because she shattered a few records.
> She has a very narrow canoe bodied hull with minimum wetted surface. Made from
> aluminum she displaces 58,000 pounds. She is 68 feet 5 inches (20.85 meters)
> long & the beam is 15' 6".
> The unique features were as follows.
> The 18 foot long Center board retracted fore & aft entirely into the hull
> for downwind drag reduction. The center board was surrounded by a bladder in
> the hull trunk that could be inflated reducing turbulence. The center board
> also had a "Trim Tab" operated from inside the interior, this tab was 1/3 of
> the board width, allowing an adjustable change of Camber for upwind performance.
> The rig was a ketch with a very high aspect ratio and a large slot between
> the end of the main boom and the mizzen. This allowed a head stay which was
> attached at the deck to a car on a circular track, allowing the mizzen head
> stay to be moved outboard off the wind. To improve upwind performance the mizzen
> had hydraulically folding spreaders. The mizzen staysail could be flown in
> 35 degrees apparent wind forming what was described as the first effective
> double sloop rig on one sailboat.

> The following race records are from magazine articles given to me when I
> purchased Equation.
> 1. Winter 1971, Maiden Race, St Petersburg to Fort Lauderdale First to
> Finish & set new course record, previously set by Windward Passage.
> 2. Governors Cup 1st place, tied Ticonderoga & Windward Passage records.
> 3. 1972 Nassau cup, First Place & tied record.
> 4. Spring 1972 New york Athletic Club, First to Finish, new record by 1 1/2 hours.
> 5. 1972 Astor Cup, First to Finish.
> 6. Block Island Race First to Finish.
> 7. Summer 1973 Annapolis to Newport Race First to Finish, Shattered record
> by 4 hours 19 minutes.
> 8. 1973 Fort Lauderdale to Key West Race First to Finish, 187 NM, 12 hours
> 20 minutes, averaging 15.2 knots, crossed finish line at over 20 knots.
> Shattered record by over 4 hours. Held record for 24 years.

> This is all I have about the race history. If you are interested in more information
> about the original specifications or the reconstruction we did let me know.

> Sail Safe,

> Richard & Kati
> -------------------------------------------------
> Do not push the "reply" button to respond to this
> message if that includes the text of this original
> message in your response. Messages are sent over
> a very low-speed radio link.

> The most concise way to reply is to send a NEW message
> to: wdb6044@sailmail.com
> If you DO use your reply button, be sure to delete
> the original message text and these instructions
> from your reply.

> Replies should not contain attachments and should be
> less than 5 kBytes (2 text pages) in length.

> This email was delivered by an HF private coast station
> in the Maritime Mobile Radio Service, operated by the
> SailMail Association, a non-profit association of yacht
> owners. For more information on this service or on the
> SailMail Association, please see the web site at:
> http://www.sailmail.com


11月9日 昨日夕方より東風10m/s(8m/s〜12m/s)が徐々に弱まり
JST11月9日0400 現地時間同日0900現在地 09−49S 153−24W E6m/s COG160T SOG5kts 晴れ 31℃ 80% 1014hPs
昨日夕方より東風10m/s(8m/s〜12m/s)が徐々に弱まり3ポイントから2ポイントに変更。現在久々のフルセールで帆走。 時々小型の積雲が頭上を通過する時小雨を伴い、風向風速も若干変化するが+−15°、2m/s程度。夜中に風が落ち、ウインドベーンが機能不全に陥る。
以後オートパイロットを使用。クリスマス島を出るときそれまで使用していたオートパイロット壊れており、2台目(バックアップ)を使用している。 三河ヨット経由で新たにオートパイロットを発注、ボラボラで他の補修機材とあわせ入手予定。
ハワイから以後南の海では、湿度が恒常的に高いせいか空の色がいつも薄い水色。澄み切った青空にはいまのところお目にかかっていない。 そのためか星明かりも北の海と比べると弱い。そのなかで金星(ヴィーナス)だけがいつも光輝いている。さらに南の冷たい海まで行けばきれいな星空に出会えるのだろうか。


11/8/08:55JST タヒチ南の気圧の谷は予想より早めに過ぎ去り
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
タヒチ南の気圧の谷は予想より早めに過ぎ去り、11/ 11頃から谷の西側の高気圧がタヒチの南を通過する気配です。
このため、11/10までは東〜北東風5-7m/sですが、11/11以降南東の弱風に変わる可能性があります。
また、11/13以降はこの風がやや強まり、7-10m/sとなりそうです。


11月8日 航路の左舷150海里先にヴォストーク島
JST11月8日0300(現地時間同日0800)現在地07−52S 154−03W E10m/s COG160T SOG5kts 晴れ 30℃ 84% 1012hPa
航路の左舷150海里先にヴォストーク島、旧ソ連の宇宙船の回収地だったのだろうか?右舷200海里にはトンガレバという面白い名の島もある。その先250海里先にフリント島、500海里先がボラボラとなる。順調に行けば4日間の行程。

11/7/08:55JST 11/9GMTまで風は引き続き東より。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
11/9GMTまで風は引き続き東より。ただし、南下するのに従って風は次第に弱めとなる見込みです。
11/10GMT以降、タヒチ付近を谷(前線)が通過すると予想されています。仮に予想通りであれば、11/10-11GMTにかけて風更に弱まり、その後次第に北西風が吹き始めます。
11/10/12GMTの予想天気図を添付します。タヒチのはるか南に低気圧があり、この低気圧から北西方に雲域が延びる形になっています。これが谷あるいは前線を表現しています。


11/5/07:30JST 現在の風速は10S付近まで。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
メール受信順調です。11/7/00GMTの予想天気図を添付します。
現在の風速は10S付近まで。10S以南は気圧傾度緩み、風速も5m/s前後まで弱まる可能性があります。
また、ボラボラ付近では風がやや南に振れてくると予想されますが、このあたりの予測は流動的。いましばらく様子を見たいと思います。
SHIP/WAM


11/4/11:23JST 海上保安庁から情報を入手しました。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
海上保安庁から情報を入手しました。落下海域は下記の(1)〜(4)の海域のいずれかです。
ミサイル射撃訓練ではないようです。本船航路に該当する海域はありませんので御安心ください。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/nmj.html
★ 太平洋中部、
ロケット打上げ
打上げ地点00-00N 154−00W、
落下日時
11月4日1422Z−1522Z、
11月5日1418Z−1518Z、
落下区域 
(1)00−10N 00−10S 153−20W 154−20W
(2)00−10S 00−38S 146−25W 148−15W
(3)00−10S 00−50S 143−40W 146−00W
(4)01−40S 02−30S 111−35W 116−50W
の各線で囲まれる各海面。


11月4日 気象予報どおり、昨夜から今朝にかけ風が東南東から東に振れる。
JST11月4日0300(現地時間11月4日0800)現在地00°38′N 157°11′W ENE10m/s COG140°T SOG 4.5kts 晴れ/曇り 28℃ 84% 1009hPs
気象予報どおり、昨夜から今朝にかけ風が東南東から東に振れる。早朝から時折東北東まで振れ一時ラムライン(165°T)の西40海里まで流されていたのが12時現在10海里まで戻す。
昨日と比べボラボラが身近に感じられる。
10時にエンジン停止。ウインドベーン、2ポイントと2枚のジブの組み合わせで帆走中。この風と角度で通常なら5.5ktsの船足が実際は4〜4.5kts止まり。
気象予報で南緯00°から07°の間で1〜3kts程度の西流が報告されている。風の振れにあわせながら155°Wのライン迄東に向かう予定。


11/4/09:10JST 航路上の気圧配置に変化はありません。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
11/06/00GMTの予想天気図を添付しました。
航路上の気圧配置に変化はありません。東よりの順風です。
傾向からみると、タヒチまでの航路の両側が高気圧。航路上は弱い谷の場となっています。
本船の南下(5S以南)に伴い、航路東側の高気圧の縁から吹く北東系の風の場に入ることが期待されます。


11月3日 失速しない程度に上り一杯で機帆走。
11月3日JST0300(現地時間11月3日0800 注ボラボラ到着までキリバス現地時間を使用) 現在地 00ー58N 157−39W ESE12m/s COG180T SOG4.5kts 曇り 29℃ 87% 1011hPs
失速しない程度に上り一杯で機帆走。それでも180°Tが精一杯。西流の可能性あり。

11/3/07:40JST 赤道以南の風はほぼ真東です。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
メール受信順調です。11/05/00GMTの予想天気図を添付します。
赤道以南の風はほぼ真東です。ただし、北成分も入りやすくなり、特に10S付近からは、南を谷が通過すると北東風も期待できそうです。
今現在は海流も西向きでやや流れ速く、しばらくは上りの航海が続きますが、がんばってください。
SHIP/WAM


11月2日 予定通り出航。
11月2日JST1200(現地クリスマス島時間1700)予定通り出航。
アンカーを巻き上げ、今日もテンダーで町まで送り迎えしてくれたPRECIOUS METOLLEのリチャードとケイトに挨拶。もう一隻のFANNING ISLANDER TRADERのニックは町に出かけたのか姿は見えない。
昨夜PRECIOUS METOLLEがニックも招待して最後の夕食をご馳走してくれた。ニックは元々サーファーでそのためハワイに住み着いた。そこでシャークフィンや干しナマコを中心に南太平洋を舞台にトレイドしていたが、終にアメリカ国籍を放棄しキリバス初の米系帰化人となったそうだ。南太平洋全域で13番目に帰化人と言っていた。今夜彼に夕食を招待されていたが出航日と重なったので鄭重にお断りした。
昨日燃料積み込みのためチャーターした港湾局のテンダーで通りかかったら妙齢の現地人らしい女性が2人デッキで日光浴(洗濯?)をしていた。多分彼の招待を受けたら出航は数日延びたろう。

電子チャートと実際の海岸線が場所によっては1km近く異なっているため、レーダーと比較しながら2時間後に南東の岬を回る。はじめ南東12m/sが吹いていたが暫くすると東に回りエンジンを停止し163°Tのラムラインをキープ。一眠りすると風が東南東に回っており船は南西に向かっている。
既にコースから20海里以上外れている。少しでも東の風を拾うためウィンドベーンに切り替えるが上りでは波に叩かれ失速するので已む無く機帆走。


11/02/09:10JST 今後一週間の天候は東よりの風、5-10m/s。
<馬場社長から目黒さんへの気象情報>
今日の天気図および航路上の気象予想をお送りします。
<海況>
今後一週間の天候は東よりの風、5-10m/s。上空にも顕著な雲はなく、大気は比較的安定して経過すると考えます。
<海流>
赤道以南7S付近までは南赤道海流域で、1-3ktの西流が卓越。11/4を中心に、風に北よりの成分が入る可能性があるので、これを利用してやや東よりへコースをとられては如何でしょう。

気象状況からの貴艇のボラボラ着は11/10-11頃。


11月1日 昨日10月31日(月)カスタムとイミグレーションオフィスが開くのを待ちかねて入港
昨日10月31日(月)カスタムとイミグレーションオフィスが開くのを待ちかねて入港、入国手続きを行う。出国、出航手続きも同時に行おうとするが明日まで待てとのこと。合間を縫ってタニアおばさんにレンタカーと近くのミニホテルの手配をお願いする。銀行や五洋建設の事務所など関係先を教えてもらう。
その後世話になっているリチャードとケイト夫妻を誘いドライブ。目的地は島のはずれにあるかっての原爆爆弾の実験地跡。英国が行った原爆実験は1966年に中止されたが、クリスマス島近海で操業中の日本のマグロ漁船が被爆し、子供の頃、映画のニュースで繰り返し報道されたのを覚えている。

DHARMA in Kiribati DHARMA in Kiribati
原爆実験地、ここから気球で打ち上げ   キャプテンクックホテルの玄関口

途中キャップテンクックホテルで昼食。現在英国の補助で原爆実験の残骸等を片付ける作業が行われている。このため英国の作業員が常駐しており、偶々昼食を一緒にとる機会があり、実験跡地の状況を詳しく聞くことが出来た。
車で約1地時間のドライブ。椰子林を抜けサバンナのような草原地帯に入る。原爆跡地は5m四方のコンクリートの基礎の上に2個の太い鉄製のU字ボルトが打ち込んである。ここから風船を使い1万メートルの上空に爆弾を仕掛け破裂させたとのこと。もっともここで実験したのは起爆装置だけで本格的な実験は洋上で行ったらしい。ともあれ被害を受けた方々の冥福を祈り黙想。
さらに草原地帯を進むとキャップテンクックホテルの車が海岸に止まっている。テネシーから来た米国人数人が現地のガイドを伴い海岸でフライフィッシングをしている。5分間隔ぐらいで30cmから1mの魚が面白いようにつれている。彼らはここ20年ほど毎年のようにここで休暇を楽しんでいるという。 釣った魚は全て丁寧に針を外し放流していた。
DHARMA in Kiribati
クリスマス島は魚釣りの隠れたメッカ

町にもどり二人と別れ、自分は近くのミニホテルという名のミニホテルに投宿。夕食後キャップテンクックホテルを再度訪れ五洋建設の内田所長他と歓談。宿に戻ったがこの日は風が強く船のことが気にかかった。

11月1日。出航、出国の手続きを済ませ、港湾事務所のテンダーで燃料をいれたポリタンク10本の積み込み完了。午後4時現在出航準備中。



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